外壁塗装の費用と相場

外壁塗装にかかる費用って、一体どれくらいなのでしょうか?

外壁塗装の費用は、それぞれの住宅ごとに異なります。一般的な目安がないと、検討が難しいこともありますね。ここでは、外壁塗装の費用相場について簡単にご説明いたします。

一般的な戸建住宅の外壁塗装の費用相場は、90万円から140万円の範囲が中心とされています。最も一般的な価格帯は110万円台であり、外壁塗装をご検討中の方は、まずこのくらいの価格を基準に考えていただくと良いでしょう。

塗料別の相場

※30坪2階建ての場合の概算

塗装の費用は、使用される塗料によって大幅に異なります。耐久性のある塗料ほど費用が高くなるため、次回の塗り替え時期やご予算とのバランスを考慮しながら検討しましょう。

費用の内訳を見てみると、外壁塗装工事は単なる塗装作業だけでなく、下準備などさまざまな工程から成り立っており、それぞれに費用が発生します。工事金額の内訳を考えると、塗装費用に次いで多いのは足場費用で、約15~25%を占めています。

「足場を省略すればコストを削減できるのでは?」と考えるかもしれませんが、足場は品質や安全面で非常に重要です。外壁塗装においては必須の項目であり、決して省略しないように留意しましょう。また、付帯塗装には雨樋や破風板、門塀など、屋根や外壁以外の細かい部分の塗装が含まれます。家によって量に差があるため、費用も変動します。

具体的に何をどれくらい塗装するのかを明確に把握できるように、明瞭な見積もりを取得しましょう。

具体的な作業内容

仮設足場職人が安全に作業するための足場の組み立て・撤去作業です。
高圧洗浄塗装する前に、汚れや古い塗膜を洗い落とします。
養生塗料で汚さないように、周りの物や窓サッシなどをカバーします。
外壁の塗装工事塗料の材料費や、作業する職人の作業費です。
付帯部の塗装雨樋や破風板など、細かなパーツも塗装します。
その他諸経費
現場管理費
材料の運搬や廃棄物処理、工事中の管理費などが含まれます。
コーキング補修※外壁の種類が、サイディングやALCの場合、外壁の継ぎ目にある目地コーキングを増し打ち・打ち替えで補修します。
屋根塗装工事※スレートやセメント瓦などの場合、屋根も塗装します。劣化状況が悪い場合は、塗装できません。その場合は、屋根カバーもしくは屋根葺き替え工事になります。詳しくはこちら 〉

洗浄、養生は塗装前の下準備で、きちんとした品質の塗装工事にするためには必須の項目です。
見積もり書には、これらの項目も含まれているか必ずチェックしましょう。

費用が高くなってしまう3つのパターン

  1. お家の階数
  2. お家のデザイン性
  3. 劣化状況

①お家の階数

お家が3階建て以上の場合、足場費用が3~5万円ほど高くなります。
高さがある分、しっかり頑丈に組むために資材や手間がかかるからです。

また、2階建てでも高台などに建っていて、下まで足場を伸ばさないといけないお家も同様です。
安全な足場を立てるために必要な経費ですので、こうしたお家の方は覚えておきましょう。

②お家のデザイン性

お家の形やデザインが凝っていて複雑な場合は、塗装の材料や手間が増える分費用が少し高くなることがあります。

例えば、外壁に幕板・帯板と呼ばれる飾り部材がついているお家は、そこも塗装します。
このために外壁とは違う色の塗料を用意しなければいけませんし、塗り分ける作業も手間がかかってきます。

見積もり書に「帯板塗装:●m △△円」などと分けて書いてもらうと分かりやすいです。

③劣化状況

大きなひび割れや欠けなど、塗装だけでは直せない劣化があった場合は、別途補修をするための費用がかかります。

このような劣化を見落としてただ塗るだけで終わらせてしまっては、結局そこから傷んできてしまいます。

すぐにまた工事が必要になったら、せっかく全体の塗装をした意味がないですよね。
直すべきところはすべてきちんと直してもらえるのが、本当に適正な見積もり書です。

ここまでご紹介してきた金額はあくまで目安、概算ですので、
「そろそろ具体的に塗装工事を考えよう」と思ったら、信頼できる業者で点検を受けたうえで見積もりを作ってもらいましょう。

お家の設計図面があれば面積は正確に出せますが、外壁の劣化状態や細かい補修箇所、足場に関わるお家の周辺状況などは、実際に見なければ分かりません。

現地を見ないで見積もりを作ってしまうと、こんな可能性が…

  • ①「ここも直さないと」と後から追加工事が発生
  • ②「思ったより手間がかかりそう」と手間代の追加が発生
  • ③「別の材料に変えた方がいい」と材料代の追加が発生

これでは概算の目安も考えていた予算も意味がなくなってしまいますよね。

適正価格の見積もりを出すためには、現地でしっかりと点検診断してもらいましょう。

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